「決算書の見方」で発想を変える。

「決算書の見方」という内容の書籍、その新聞広告がここ最近目立っていて
「決算書は何を表しているのか」「決算書をどう理解して、どうスキル向上や武器にするか」
に関心と注目が集まってきています。

キャッチフレーズや内容の多くは、
「経営者の方向け」には、毎年迎える決算の書類がうまく理解できない、どう読めばいいのか。
また「投資家の方向け」には、発表される対象企業の決算書をどう判断すればいいのか。
目的に応じて、決算書の様々な見方を簡易に書かれていて、理解しやすい内容となってます。

主に財務や経営、投資目的以外に、営業担当の方にとっても、
取引先の経営内容を判断する材料として、
ご自身の会社の経営内容を判断する材料として、またご自身の部門実績の把握ツーや更にはステップアップとして
決算書の見方は最低限のスキルという位置付けになってきている様です。

①「決算書の貸借対照表と損益計算書、何なん??関係は?」こう言った話は会話の中で多く頂きます。
直接質問ということでなくとも、「決算書という、この数枚の紙は何者なんだろう」と潜在的に思っておられるとも多く感じます。

相手の目的や関心度合いによっても異なりますが、お話しするイメージの一つに
決算書は「会社の体」を数字で表したものであって、決算書類にある
「貸借対照表 (バランスシート 略してB/S 「ビーエスともいいます」)」
「損益計算書 (略してP/L 「ピーエルともいいます」)」は、
同じ体を「因果関係でみている」にすぎません。
B/SもP/Lも相互に複雑に絡み合うのですが、簡単に言えば
・因(原因)は損益計算書
・果(結果)は貸借対照表
です。
商売が単年で儲かっているかどうかは「損益計算書」で最もなじみのある、売上-仕入-経費=利益を表してます。
体に例えるなら
毎日の食事は体を作ります。毎日の食事から毎日の活動に使うエネルギーをまかなって、余った栄養分は体内に蓄積されてます。この日々の繰り返し1年の集計が損益計算書(P/L)となります。
自身の体に、そのような日々の生活を繰り返して余った栄養分がどこに蓄積され(脂肪・筋肉・骨・肝臓などなど)、いくらの身丈、体重、体脂肪、など事細かく体裁を示すのが貸借対照表(B/S)です
ここでもし
毎日の栄養分が不足なら、過去の蓄積分の取り崩し・点滴や栄養ドリンクで補給か、何かしらで補なはなければ体を維持出来ません。
これらは損益計算書という1年間の栄養の出入り(原因)以外の手助けとなりますので貸借対照表(B/S)での対応となってしまいます。

販売業のお客様との中では
「販売や営業部門の考え方と、いわゆる本部の企画や仕入、資金管理部門の考え方が
どーもうまく疎通しない。営業部門には経営的な感覚を浸透させることが急務なのだが、なかなか・・」

「営業部門の独立採算制、もっと細部には営業個人ごとの独立採算制を導入したいのだけれども、なかなか・・・。」
こう言った話も結構頂きます。

「決算書の見方」を通して、組織・チームや働く人のモチベーションと発想力を駆り立てることが出来るかもしれません。
例えば営業部門の考え方の多くに
「売上を作る=利益が上がる」という絶対的な感覚が底強く、
「売上ー仕入=(商品の売り買いでの)粗利益、さらに諸経費を差し引いて・・・利益が出た出なかった」
という営業成績に留意、注目されます。そこにはどこか、仕入は一定量で既に確保されていて、借入や資金量も充足されているのが前提であって、
売上回収の時期は営業上重要でも、仕入れ支払いの時期、在庫の変動、これらに伴う資金量や不足の場合の借入に関しては2の次になっていることが多いです。。
ここでの発想は「損益計算書の考え方」です。

ところが実際会社の中では仕入量の調整、在庫の管理、売上回収の管理、資金量と借入金についての管理、営業の利益による資金量の増減を見ること・・
ここでの発想は対照表(B/S)の考え方になります。

もちろん「売上をより多く上げて営業で利益もたらすこと」、即ち「損益計算書の発想で利益黒字」なくしては会社の繁栄はあり得ません。
一方貸借対照表の発想で営業部門が営業できるなら、もっと会社全体の体力に貢献できるはずです。
一例に
・売上を上げる事、仕入れを下げる事に過剰に注目することから⇒売掛回収を早める事や在庫を適正に管理すると
利益は一緒でもキャッシュフローは厚くなります。

重要な、おもしろい決算書の見方の一つです。


「決算書の見方」を通して、
発想・モチベーションに影響されることとなって、また見えない世界を垣間見ることが出来るかもしれません。

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決算  8月
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