簡単にイメージ・・返済する元金と利息の計算方法

9月に入ったとたん朝晩が凌ぎ易くなりました。
事業計画や借入計画を立てるとき、おおよその「毎月返済金額」を計算します。
専門ソフトでは計算可能ですが、「毎月の返済どれくらいでしょう?」の様なお話は大変良くあります。

返済金額の内、「元金の部分」は簡単に計算できますが、利息を合わせた総額では・・うん?
昨今の超低金利時代では返済金額に大きな影響はないですが、やはり避けては通れませんね。

さて『利息の簡単な計算方法』です。

ちなみに
借入金の返済方法には様々あって、『元金均等』『元利均等』の方法がポピュラーです。

『元金均等』は元金部分は毎月の月数期間で均等。利息部分が変動します。(通常であれば利息部分は減っていきます)
事業融資で多く用いられます。

『元利均等』は元金と利息の合計が一定。元金部分・利息部分とも変動します。(通常は返済当初は利息部分が大きく徐々に元金部分が大きくなります)
住宅ローンなど消費者向けローンで多く用いられます。

では本題。
その『利息部分の返済金額』についてです。

例えば
・借入3000万。
・期間5年
・年利率2%

とします。
概ね「毎月いくらの返済金額に」なるでしょう?

元金部分だけなら3000万を5年つまり60か月ですから60回。
・3000万円÷60月(回)=50万円
毎月50万円ずつ元金返済になります。

じゃあ「利息は。」
まず3000万円を半分の1/2にします。つまり
3000万円÷2=1500万円
これが利息金額を計算するための元金イメージです。

利息計算は残元金に対するもので、返済とともに元金部分の残金は減りますので借りている期間中の元金の平均残高をとってみます
借りた最初と完済での平均値・・・3000万と0の平均ということです。

年利率2%ですから平均元金
・1500万円×2%=30万円
これが5年間毎年『平均的な年間利息の金額』になります。

期間5年ですから総利息金額
・30万×5年=150万円

結構な金額ですね。150万円利息を支払うこととなります。(逆に銀行さんは150万円を手にします)

そうしますと
元金3000万円と利息150万円の合計を60回(5年)で支払いますから、
元利合計は
・元金3000万+利息150万=計3150万
・3150万÷60回=約52.5万円となります。

よって大体52万~53万ぐらいですかとお伝えします。
ただ、元利均等の場合、当初は利息部分の支払いが多くなってしまい、返済期間の終わり頃は少なくなりますので一律ではありません。
でも「支払うべき利息総額」ということでは元金均等でも元利均等でも、ほぼほぼ大きくは違わないでしょう。

ちなみにですが、
元利均等は計算方法が複雑です。
金融専門機能の電卓がありますが、無い場合でも上の方法でアバウトには出来ます。もっと細かくであれば
ファイナンシャルプランニングの係数を用いることも可能です。
(毎年の元利込の返済金額を計算するのに『資本回収係数』と呼ばれるものがあって、これを活用するとより詳しく計算できます)

支払利息額は期間が長いほど、利率が高いほど高額になってきます。事業計画や借入返済計画を立てる際の
簡易な計算方法としてご利用いただければと、ご紹介です。
ご参考下さい

貸借対照表(バランスシート)の力学から資金需要を見出す。

「決算書から資金の需要を見出す」特に金融機関の方々に求められるようです。
決算書の中でも「貸借対照表」を分析して対象の会社が資金を潜在的に必要としているか、その掘り起しです。

貸借対照表は,
左側(借方)が資産=預金・売上の未回収・在庫・車などの設備・投資・・・・平たく言えば「お金かお金が形を変えたもの・やがてお金になるもの」。
一方、
右側(貸方)は負債と純資産。
負債=借入・仕入経費の未払・納付予定の未払税など・・・これから返さないといけないお金。
純資産=もともとの資本金(株主が会社に使ってね、と渡したお金)・当期までの利益と損失の積み上げ。

〇左側(資産)   / ・預金・売掛金・在庫・設備・投資 
□右側(負債・純資産)/ (負債)・借入金・未払金 + (純資産)・資本金・利益
(〇=□)

右側と左側が必ずイコールになるので「貸借対照表」カタカナで「バランス(する)シート」、
もっと言えば、右側からお金が会社内に入って、左側のどこかの項目の形になる原理原則からも左右はイコールになります。

右側負債の代表格である借入をしましたら、何もしなければ同額が左側の預金になります。
右側純資産の利益が増えましたら、一般的には左側の預金が増えます。

ただ現実には、利益が増えても預金が増えないケースも多々見受けられます、。これは
例えば、売上が上がっても売上の未回収(売掛金)が一瞬増えて預金はそのままの状況です。
しかしこれも左側の資産の「売上の未回収という項目が増えて」いることで、やはり貸借は保たれます。
車を購入するのに借入をする場合はもっとわかりやすいかもしれません。
(借入して右側からお金が入って、車という左側の資産の項目に代わる)

よく言われることに
「右側が原因で左側が結果」です。
また、
別の考え方として「右側と左側がイコールであるように資金移動がされる」ということに加え、
右側の「負債と純資産(おもに利益)の上下でもお金が動く」ということでもあります。
(もちろん右側左側の同じ側内の項目同士でも働きます)
つまりバランスシート内で力学が働いているように思えます。

さて
決算書から潜在的な資金の需要を見出す。その代表格と言えば運転資金でしょうか。
運転資金は、「諸経費支払い」という意味と、売り上げが増加する、在庫を抱える、仕入資金を即金で払うなど、
「売上と仕入に関係して発生する資金需要」という意味があります。

売上が増加する場合、左側の資産、売掛金が増加する(予定)ことになりますので、他の条件が一定なら左右バランスは崩れてしまいがちです。
右側項目の増加の手当てが必要となります。
応急的には負債である借入金を起こし左右貸借のバランスを取ります。・・こちらが増加運転資金と呼ばれる資金需要です。

販売形態が変わって左側項目の在庫を増やさなければならなくなったときも同様、右側の項目を増やすこととなります。

これらは左側の増加によって(あるいはこれから増加させる必要がある)バランスを図るために右側の項目を増加させる必要があり
借り入れ以外にも仕入先に支払いを伸ばしてもらう(未払い代金の増加)や、単純に利益を出して純資産の増加を図ることでも可能となります。

また、いわゆる諸経費の支払が先行し、仮に売上が伴わない赤字資金は、右側の純資産の利益が減る(マイナスになる)こととなって、
左側の項目や他の条件が一定なら
バランスを保つために負債を(例えば借入をして)右側同士の「負債と純資産項目の上下関係」で資金を移動させることとなります。

貸借対照表(バランスシート)には「バランスを取るための力学」が働いていて、その自然界にも似た中で資金需要が起きていると考えてみると、
金融機関さんが貸借対照表をもって資金需要を見出すだけでなく、会社自身でも資金需要について対応可能なことかもしれません。

借入金額は多い?一度決算書のここを見てはいかがでしょう。

金融機関が対象企業の財務分析や主に貸出の審査の際に「(有利子)負債償還年数」という基準があります。
または「(有利子)負債キャッシュフロー倍率」と言い換えることもあります。
平たく言うと、「借入金の残高が今の収益状況で何年で返済できるか」という指標です。

「今の借入金残高は適正なのか(多くないのか)」
「これから融資を申し込んで返していけると判断されるのか」
という声が多く寄せられますが、その一助にはなると思います

この基準の計算の仕方ですが、ごく簡略化します。
・(有利子)負債償還年数(年)=借入金残高/年間の純利益+償却費
・(有利子)負債キャシュフロー倍率(倍)=       〃

意味するのは
「1年間の純利益に償却費を加えた金額でもって何年で借入金を返済できるか」というもので、
これは、借入金残高が「1年間の純利益に償却費を加えた金額」の何倍(何年分)に相当するかと言い変えることもできます
勿論この年数や倍率は「低い方が健全」だと判断されるのはイメージできるでしょう。

さて
この「1年間の純利益に償却費を加えた金額」のことを「簡易的な返済原資」と言います。
借入金の返済に充てられる年間金額のことです。
ちなみに、
「年間の純利益=返済原資としない」のは、返済原資はキャッシュフロー(年間の稼いだ資金)で考えるためです。
年間の純利益はもちろん売上から仕入や諸経費を差し引いて計算します。
経費の中には(減価)償却費という経費が入ってますが(減価)償却費はその期にはお金の出ていない経費ですので、
キャッシュフローでは純利益に戻して(加えて)あげることとなります。

例を挙げてみましょう
①有利子負債(借入金残高)1000
②純利益200
③経費として計上した償却費50

⇒年間の返済原資は、②純利益200に、③お金の出ていない経費である償却費50を戻して加えてあげますと
②+③実際の手残りお金ベース=250
①有利子負債(借入金残高)1000は、(②+③)年間250でコツコツ返すと4年ということになります
これは
・有利子負債償還年数(年)=①借入金残高/(②+③)年間の純利益+償却費
・有利子負債キャシュフロー倍率(倍)=        〃

という上の計算式のことで、
「今の財務状況では4年で返済が終わる計算になる」
を意味します(現実そう単純ではありませんが・・・)

仮に今の借入金の返済年数が平均5年で契約していれば十分返済できる=金融機関にとってはWell Come なことで、この基準では健全な状況だと判断されやすいです。
また今から借入金を申し込もうとしている場合には、
・今からの借入によって有利子負債(借入金)残高がいくらとなり、
・償還年数あるいはキャッシュフロー倍率が何年(何倍)になるか
試算すれば借入金残高の適正水準を図る一助となります。

決算書を目にされる機会があれば是非何倍(何年)なのかな・・と試算してみるといいかもしれません。
もちろん会社組織ではない個人経営の確定申告書でも運用できます。
今の時期お試しされるいい機会かもしれません

では、決算書のどの部分をみればいいのか・・
〇「貸借対照表」の右側にある金融機関からの「借入金」(役員借入など返済を要しないものは除く)
(⇒必要運転資金としての借入調達額はこの話の「約定返済」に見合うべきものかはさておきます。私見では少し疑義がありますが・・)
〇「損益計算書」の一番下の「当期純利益」と販売費及び一般管理費項目の真ん中より下あたりの「(減価)償却費」
*個人経営の確定申告書であれば「青色控除前所得」から生活費を引いて専従者給与を足してください

かなりザックリですが・・ご参考まで。

100を150に。何年かかる。

今年マイナス金利政策が導入されて、各方面に良し悪し様々な影響が出ています。
身近な例では、住宅ローン金利や預金金利、積立型の保険、等々
いずれも金利(利息)について関心が高まった年でした。

以前ご案内しました
『72の法則』という金利「〇%」のお話があります。これは
72の数字を使って
「〇%」複利で・・・金利(利息)を元本に付加して、元本+金利分(利息)をさらに〇%で運用・・・
した場合に
「だいたい何年で元本の資金が2倍になるか。」というものです。
『72÷〇%=』の数字(年)
おおよそ元本が2倍になります。

例えば、複利4%の運用では
72÷4(%)=18年・・・約18年間4%の複利運用で元本が2倍になります。
例)100万4%を200万にするには「18年」運用

この低金利時代。
ましてやマイナス金利政策で金利は文字通りプラスも危うい時代には
元本を2倍にするのは果てしない年月が必要です。
では
1.5倍にするには何年ぐらいかとふと電卓をたたきました。
概ね『42の法則』でしょうか。

金利6%で複利運用すると 42÷6(%)=7年で1.5倍
金利2%で複利運用すると 42÷2(%)=21年で1.5倍
例)100万を複利で2%預けて21年で150万になる

いずれにしろ、リスクの高い高金利での運用をせずに、コツコツ運用することで元本を1.5倍、2倍にするには
一生近い年月がかかかるものということです。

「決算書の見方」で発想を変える。

「決算書の見方」という内容の書籍、その新聞広告がここ最近目立っていて
「決算書は何を表しているのか」「決算書をどう理解して、どうスキル向上や武器にするか」
に関心と注目が集まってきています。

キャッチフレーズや内容の多くは、
「経営者の方向け」には、毎年迎える決算の書類がうまく理解できない、どう読めばいいのか。
また「投資家の方向け」には、発表される対象企業の決算書をどう判断すればいいのか。
目的に応じて、決算書の様々な見方を簡易に書かれていて、理解しやすい内容となってます。

主に財務や経営、投資目的以外に、営業担当の方にとっても、
取引先の経営内容を判断する材料として、
ご自身の会社の経営内容を判断する材料として、またご自身の部門実績の把握ツーや更にはステップアップとして
決算書の見方は最低限のスキルという位置付けになってきている様です。

①「決算書の貸借対照表と損益計算書、何なん??関係は?」こう言った話は会話の中で多く頂きます。
直接質問ということでなくとも、「決算書という、この数枚の紙は何者なんだろう」と潜在的に思っておられるとも多く感じます。

相手の目的や関心度合いによっても異なりますが、お話しするイメージの一つに
決算書は「会社の体」を数字で表したものであって、決算書類にある
「貸借対照表 (バランスシート 略してB/S 「ビーエスともいいます」)」
「損益計算書 (略してP/L 「ピーエルともいいます」)」は、
同じ体を「因果関係でみている」にすぎません。
B/SもP/Lも相互に複雑に絡み合うのですが、簡単に言えば
・因(原因)は損益計算書
・果(結果)は貸借対照表
です。
商売が単年で儲かっているかどうかは「損益計算書」で最もなじみのある、売上-仕入-経費=利益を表してます。
体に例えるなら
毎日の食事は体を作ります。毎日の食事から毎日の活動に使うエネルギーをまかなって、余った栄養分は体内に蓄積されてます。この日々の繰り返し1年の集計が損益計算書(P/L)となります。
自身の体に、そのような日々の生活を繰り返して余った栄養分がどこに蓄積され(脂肪・筋肉・骨・肝臓などなど)、いくらの身丈、体重、体脂肪、など事細かく体裁を示すのが貸借対照表(B/S)です
ここでもし
毎日の栄養分が不足なら、過去の蓄積分の取り崩し・点滴や栄養ドリンクで補給か、何かしらで補なはなければ体を維持出来ません。
これらは損益計算書という1年間の栄養の出入り(原因)以外の手助けとなりますので貸借対照表(B/S)での対応となってしまいます。

販売業のお客様との中では
「販売や営業部門の考え方と、いわゆる本部の企画や仕入、資金管理部門の考え方が
どーもうまく疎通しない。営業部門には経営的な感覚を浸透させることが急務なのだが、なかなか・・」

「営業部門の独立採算制、もっと細部には営業個人ごとの独立採算制を導入したいのだけれども、なかなか・・・。」
こう言った話も結構頂きます。

「決算書の見方」を通して、組織・チームや働く人のモチベーションと発想力を駆り立てることが出来るかもしれません。
例えば営業部門の考え方の多くに
「売上を作る=利益が上がる」という絶対的な感覚が底強く、
「売上ー仕入=(商品の売り買いでの)粗利益、さらに諸経費を差し引いて・・・利益が出た出なかった」
という営業成績に留意、注目されます。そこにはどこか、仕入は一定量で既に確保されていて、借入や資金量も充足されているのが前提であって、
売上回収の時期は営業上重要でも、仕入れ支払いの時期、在庫の変動、これらに伴う資金量や不足の場合の借入に関しては2の次になっていることが多いです。。
ここでの発想は「損益計算書の考え方」です。

ところが実際会社の中では仕入量の調整、在庫の管理、売上回収の管理、資金量と借入金についての管理、営業の利益による資金量の増減を見ること・・
ここでの発想は対照表(B/S)の考え方になります。

もちろん「売上をより多く上げて営業で利益もたらすこと」、即ち「損益計算書の発想で利益黒字」なくしては会社の繁栄はあり得ません。
一方貸借対照表の発想で営業部門が営業できるなら、もっと会社全体の体力に貢献できるはずです。
一例に
・売上を上げる事、仕入れを下げる事に過剰に注目することから⇒売掛回収を早める事や在庫を適正に管理すると
利益は一緒でもキャッシュフローは厚くなります。

重要な、おもしろい決算書の見方の一つです。


「決算書の見方」を通して、
発想・モチベーションに影響されることとなって、また見えない世界を垣間見ることが出来るかもしれません。

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代表取締役 福岡和正
決算  8月
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 資金調達支援
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